フィンランドのテキスタイルメーカー〈BARKER TEXTILES／バーカー・テキスタイル社〉は冬用のウールブランケットメーカーとして知られていますが、ひそかにファンを虜にしているのが、この「ホスピタルブランケット」とも呼ばれるコットンブランケット（タオルケット）です。

フィンランドをはじめとする北欧・ヨーロッパ各地の病院で現在も使用されているブランケットで、なんと本来は業務用製品。とてもそうとは思えない、素敵な雰囲気です。

生地に織り込まれた〈HELSEVESEN〉とは、ノルウェー語で「ヘルスケア（健康管理）」の意味。
これを病院で使う人の健康を願う気持ちが込められているのでしょう。健康を願う、大切な方へのギフトにも喜んでいただけそうです。

綿（コットン）は「天然のエアコン繊維」とも呼ばれ、夏は涼しく、冬は暖かい素材です。
中でもこちらのブランケットは、見てのとおりネットのように粗く織られているため、熱がこもらず、夏は本当に快適に眠れます。冬は、掛け布団の一番下に掛けておくと蒸れにくく、暖かさも感じられます。

夏のタオルケットをお探しの方はもちろん、「ウールブランケットだとちくちくしてしまう」という方には、とくにおすすめです。ウールと比較してしまうと保温性は劣るものの、室内であれば十分な暖かさがあります。

ホスピタルブランケットは、くったりとした柔らかさが特長なのですが、この風合いが生まれる理由は製造工程にあります。
リトアニアの工場で織りあげられた後、水洗いされ、さらに高温で乾燥させてバクテリアなどを殺菌していくのですが、この工程によって独特のやわらかな風合いに仕上がるのだそうです。

実際に使ってみると「あ、こんなシーンにも意外とハマるなぁ・・」という発見がたびたびあって、いつでもどこでも使えるのが最大の魅力。
寝具としてオールシーズン使えるのはもちろんですが、ソファやベッドに無造作に掛けるだけで雰囲気が出ますし、肌寒い日にテラスで羽織ったり、ドライブやキャンプといったレジャーに連れ出してみたりと、いい相棒になってくれます。

縦に半分に折って、身長160cmのスタッフが羽織ったイメージです。くたっとしたニットのような落ち感があります。

洗濯ネットに入れて、普通のタオルケットと同じように洗濯機で丸洗いできます。ブランケット自体の通気性がいいので、２つ折りした状態で干してもすぐに乾くという利点もあります。

※毛羽落ちが気になる場合は、洗濯ネットにいれず、たっぷりの水で「単独洗い」を３〜４回してからお使いください。

ホスピタルブランケットには、じわじわ愛着が生まれ自分専用にしたくなるような、不思議な魅力があります。
もし汚れても洗濯機で丸洗いできますし、あまり気にせずラフに使っていくほうが楽しいんじゃないかと思います。
ぜひ末永く愛用していただきたいアイテムです。